ポンプの能力を表現する時に、揚程(単位m)が圧力の代わりに使われることが多くある。揚程は、そのポンプが流体を何mの高さまで持ち上げられる力があるかを示した数値のことである。揚程に流体の密度を乗じた数値が圧力になる。例えば揚程10m発生させるポンプで水を使用した場合は、水の密度1kg/Lを乗じて、単位を整理すると1kgf/cm2(0.1MPa)の圧力が発生することになる。密度の大きい流体を使用した場合は、揚程が同じでも現れる圧力は高くなる。