●比抵抗
液体の電気絶縁性を示す数値で、単位は[Ω・cm]。脱イオン水(純水)の場合の比抵抗を示す場合はDIレベル(Deionizedwater)と呼ぶこともある。25℃の理論脱イオン水(純水)の比抵抗は18.3[MΩ・cm]である。
●比熱、比熱容量
圧力または体積が一定の条件のもとに、単位質量の物質を単位温度上昇させる時に必要なエネルギー。
水の比熱:1[cal/g・K]=4.184×103[J/kg・K]
●PID制御
温度センサからの入力値(PV値)と設定温度(SV値)の温度差を比較して、P動作(比例動作)、I動作(積分動作)、D動作(微分動作)を組み合わせた温調出力を出す制御方法。
出力は0から100%までリニアに可変で、温度ブレのない、滑らかな温度制御が行える。
P動作(比例動作):PV値とSV値の偏差(温度差)に比例して出力量を0~100%可変させる動作。比例動作をさせる温度範囲(比例帯)がパラメータとして入力する必要がある。
I 動作(積分動作):PV値とSV値の偏差が継続している時間に対して出力量を調整し、温度のズレを訂正する動作をする。出力量は偏差が継続する時間に対して決まるので、積分時間がパラメータとして入力される必要がある。
D動作(微分動作):周囲の環境や負荷が急激に変化した時に、その温度偏差の微分値(変化の早さ)に応じた出力を出す動作。急激な温度変化をすばやく訂正する動作をする。微分時間が入力されるパラメータで、微分時間が長いほど、強い訂正出力が出ることになる。
●PWM制御
→時分割制御
●PTセンサ、白金測温抵抗体
白金(Pt:platinum)の電気抵抗が温度に比例して増加する性質を利用した温度センサのこと。Pt100Ω規格のセンサは0℃で100Ωの抵抗値になる。抵抗値が比較的小さく、導線の抵抗値分の影響を受けやすいため、一般に3線式、4線式の配線方式を用いて導線が長い場合など、その導線の抵抗値をキャンセルする入力回路を使う。
●PV値
PV:Process Value 温調機器においては、温度センサで計測している現在の温度を示す。