UL規格 (UL=Underwriters Laboratories Inc)
2011年3月現在
|UL規格とは
ULは、1894年に火災保険業組合により設立された非営利試験機関で、アメリカでもっとも広く認められた規格の機関です。 1893年シカゴで開かれた博覧会で発生した大火事をきっかけに火災保険業者がスポンサーになり設立されました。種々の材料・機器について人体と財産に影響を与えるような危険の確認を、調査・試験を通して行い、規格の作成、認証作業を行っています。
基本的にUL認証制度は任意であるにもかかわらず、多くの米国製電気製品はUL認証を取得しています。
|UL規格の目的
UL規格の目的は、電気製品における火災および感電の危険性を排除することを目的としています。米国国家認証試験機関NRTL(National Recognized Testing Laboratories)で認定を取る必要があります。
|UL規格の分類
6つの技術部門があります。(1)電気部門(2)火災予防部門(3)盗難防止・警報部門(4)暖房・空調・冷却部門(5)傷害・化学災害部門(6)船舶部門です。
SMCが関連する部門は電気部門となります。
|UL規格の認証分類とカテゴリ分類
ULの認証制度の分類として、Listing認証とRecognition認証があります。
Listing認証は一般的に最終製品に対する認証を意味しており、一方Recognition認証は、製品に組み込まれる部品に対する認証を意味しています。
SMCのバルブやスイッチは、基本的には製品に組み込まれる部品とみなされ、Recognition認証となります。
UL認証品のカテゴリを示すコードとして、CCN(Category Control Number)と呼ばれるコードが付与されています。このCCNは、基本的に4桁のアルファベットと1桁の数字から成り立つコードです。
|UL規格とCSA規格
米国とカナダは、MRA(Mutual Recognition Agreement)を締結しているため、相互認証が可能となっています。従って、ULにおいてカナダ規格(CSA規格)を用いて認証された場合、製品に対する認証マークは、以下のように、CSA規格適合を意味するC-UL認証マークとなります。
※上記の認証マークは、NRTLとしてULを使用した時の例であり、マークの意匠は、NRTLによって異なります。